創業120余年の老舗で堪能!独創的な埼玉名物「肉汁うどん」に舌鼓【桶川市】
埼玉県を旅する方におすすめしたい『手打ちうどん いしづか』(埼玉県桶川市南1丁目7-5)について紹介している記事です。
埼玉県桶川市 ──

池袋から湘南新宿ラインに揺られ、やってきたのは『JR桶川駅』。駅東口から徒歩5分ほどのところにあるお店が、今回の目的地です。
それが、こちら──
『手打ちうどん いしづか』さんです!
『いしづか』さんの創業は、1800年代後半にまで遡るのだそう。実に120年以上もの歴史を持つ超老舗のうどん店です。店内はレトロモダンな和の装いで、とにかく落ち着いた雰囲気。また、お店の皆さまの接客は物腰柔らかく、おひとりさまでも、グループでも、心穏やかな時間を過ごせると思われます。
なお、メニューは各種「つけ汁うどん(温・冷)」や「ぶっかけうどん」、「生醤油うどん」等の“スタメン”に加え、季節限定モノも。この日は「グリーンカレーつけうどん」や「牛肉ぶっかけ(温玉つき)」なんてメニューもラインナップしていました。
このメニューがおすすめ!
牛肉つけ汁(温かいつけ汁)
埼玉でつけ麺と言えば......いわゆる「武蔵野うどん」スタイルなのかと思いきや、麺はだいぶ細身。そして、お肉は牛肉。豚肉ではないんですね(別メニューで豚肉のつけ汁もありますが)。『いしづか』さんの独自スタイル、武蔵野×讃岐のハイブリッド!なんて言えるのかもしれません。
なお、麺の量は小中大の3段階から選べます。小300g、中450g、大600gという具合に。
まずは自家製の手打ち麺から。
つゆには漬けず素のままでいただけば、噛み締めるたびに豊かな小麦の香りがふわっと。そして、心地良きコシ。讃岐に慣れた筆者には、このコシの感じはまさに丁度いい塩梅。押し返してくる弾力は芯の強さもさながら、ふくよかさを感じられます。麺の伸びや喉越しも上々。
「武蔵野うどん」と言えば、強烈すぎるくらいのコシを纏った麺を“ワシワシ喰らう”というイメージでしたが、やはりそれとは全くの別物のようです。
一方、醤油ベースのつゆ。
コクは深く、旨味には奥行きが感じられ、同時に甘じょっぱさ・塩味がどうにもあとを引く仕上がりです。尖っておらず、丸味を感じられる点もポイントですね。
胡麻や鰹節などが泳ぐその旨味汁の中には、すき焼き風に仕上がった牛肉もふんだんに。漬け汁に浸したうどんには、否が応でもこのお肉たちが絡んできます。もったいぶらずに、うどんにどんどん絡めて啜るべし!です。
ちなみに、つけ汁の濃ゆさ&旨さや、お肉の味付け&量などを考えると、別途ライスor 卵かけご飯のオーダーはアリかもしれません。まさに“すき焼きごはん”にして楽しむのもまた一興、と。
後半は黒胡椒や生姜、大根おろしを混ぜながら。
特に、生姜投入後に味わえるさっぱり感もまた格別!味の深み・幅の広がりに、消費速度は加速する一方です。
旅人におすすめポイント
揚げたての「天ぷら」も漏れなく!
うどんでお腹いっぱいにするのも良いですが、ぜひ天ぷらのおいしさも体感していただきたく思います。なお、天ぷらの揚げは、オーダー後に。故に、アツアツでいただけます!
オススメしたいのは「野菜三点盛り」。南瓜や蓮根などのレギュラーメニューに加え、黒板メニュー(季節限定)も組み合わせることができます。そして、単品オーダーよりかなりお得です!
ちなみに、筆者がチョイスした三点は、超厚切りな「南瓜」に、飾り包丁がはいった「茄子」。さらに、季節限定の肉厚な「新潟県産 八色椎茸(やいろしいたけ)」。
薄い衣を羽織りカラッと揚がったこれらは、うどんのパートナーとしてとにかく秀逸でした。
風情のある店内でしっとりと。口福なうどんタイムに感謝!
個人的にかなり気になっていた『いしづか』さんは、わざわざ足を運んで良かったと素直に思える1軒でした。開店直後からの賑わいにも素直に納得!
同時に、ご近所に住まわれる方が羨ましくあります。
それでは、改めましてごちそうさまでした!
手打ちうどん いしづか
〒363-0015 埼玉県桶川市南1丁目7-5
*この記事は2023年9月時点の情報を基に作成しています。
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※本記事は、2023/10/09に公開されたものです。記事内容は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
埼玉県桶川市に構える老舗のうどん店で過ごした、口福なランチタイムのひとコマをご共有します!