創業60年以上の老舗!ムーチーなど沖縄の伝統菓子が並ぶ国際通りのお菓子屋さん

沖縄を旅する方におすすめしたい『松原屋製菓』(沖縄県那覇市松尾2-9-9)について紹介している記事です。
旅先でしか味わえないものを味わえるのが、旅の大きな楽しみのひとつですよね。今回は、観光客もたくさん訪れる那覇の市場の中にあって、すごくお手軽に伝統的な沖縄のお菓子を食べられるお店をご紹介しますよ。

那覇の国際通りの真ん中、ドン・キホーテ横の角を曲がると、そこは「市場本通り」です。
お土産屋さんや果物屋さんが通りの両側に並んでいます。

サンゴのストラップや、

季節関係なく、マンゴーやパイナップルが売られてます。フルーツは、その場で食べることもできますよ。

大きなマンゴーが3つで550円とか安すぎ!!
いやそれより、サトウキビはフルーツなのか?という疑問はさておき。
店先にたくさんのお菓子が並んでいる、ひときわ大きな店構えのスポットが、こちら。
創業60年以上の老舗のお菓子屋さん、『松原屋製菓』です。


お店の前には、沖縄ならではの、ちょっと中国の文化を感じさせるお菓子が並んでます。
目を引くのは、月桃の葉に包まれたお餅、「ムーチー(餅)」(120円)です。

沖縄には、旧暦12月8日にこのお餅を仏壇に供え、家族で食べて健康を祈るという風習があります。方言では「カーサムーチー」というこのお餅、日本語に直訳すると「葉の餅」。爽やかな香りの月桃の葉は、「餅の葉」という意味で「ムーチーガーサ」と呼びます。
冬によく食べられるお菓子だけど、店頭にはいつも並んでいる、沖縄ではおなじみの味ですよ。
白地に大きく赤い「の」が書かれた、通称「のーまんじゅう」(150円)。那覇市首里にある『ぎぼまんじゅう』さんの看板商品。
手のひらよりも大きな饅頭の中味は粒あん。月桃の葉で蒸しあげられて香り高く、すっきりとした甘さの上品なお饅頭です。

「の」の字は「熨斗(のし)」に由来していると言われていて、日本の紅白饅頭のように、お祝い事でよく出されます。赤ちゃんが生まれたお祝いに伺ったおうちに、山盛りの「のーまんじゅう」があるのを何度か見たなあ。
おやつにちょうどいい駄菓子も、いろんな種類が並んでます。


代表的な沖縄のお菓子のひとつ、「サーターアンダギー」(80円)。ごろん!としたげ拳骨サイズで、プレーン、黒糖、紅芋と、それぞれ違う味わいが楽しめますよ。

家庭でも簡単に作れる定番おやつ、沖縄風の黒糖クレープ「ちんぴん」(70円)。スーパーには袋に入った粉が「ちんぴんミックス」として売られてます。
その隣は、味噌味の蒸し餅「なんとぅー餅」(100円)です。
食べ歩きにぴったりのサイズとお値段で、うれしい。

ふんわりした歯応えと、黒糖の香ばしさ、コクがあるのにしつこくない甘味が、くせになるんですよ。

先祖崇拝の文化が根強い沖縄では、年忌ごとに仏壇やお墓に供えるお菓子の種類や数が決められてます。
お店の前に張り出されている説明を眺めながら食べてみるのもおすすめです。


ここまでで紹介しきれなかったお菓子がたくさんあるので、那覇を訪れる機会があったら、ぜひ!お店を訪れて、自分の目で確かめてみてくださいね。
観光客にあまり知られてない、レアな味が見つかるかもしれませんよー!
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*この記事は2021年11月時点の情報を基に作成しています。
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※本記事は、2022/01/05に公開されたものです。記事内容は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。